タネをみつけて育てる


自分が
こうしたらこうなるはず、
と決めてかかって
何か生き物に働きかける

というのは

よほど
タイミングが合っているか
よほど
力でゴリ押しするか
しないと

こう、はならないもので
ストレスフルなこと
この上なし、なハズ。


きちんと自己管理してきていたり
決めた通りやれば結果が出やすい作業などに
慣れている人ほど

何かを育てるときに

自分なりに考えてきちんとやっても
思うようにならない

という壁にぶつかりがち。


育てる何かに向かい関係しあう
複数の人々の価値観が
バラバラであった場合
さらに思うようにならない度は
高まっていくもの


わたしは
その
思うようにいかない感じに
底力を呼びおこされ、
生命の真実を発掘する感覚に胸をうたれ、

これまでの人生で取り組んできた
何事よりも
育児に、創造性を覚えて

ありがたく
おつとめさせて
いただいてきた


自分の子どもでなくとも、
たまには大人にも、

なにかのタネを感じて
それが芽を出すように、
芽がのぞいていたら
そこに必要なものを運ぶように

気持ちをむける、
もう少し伸びてくるのを待つ、

そういう姿勢が
意識しなくとも備わってきたのは

育児生活を通して
自分の感性を
じっくり育んできたからで


そういう気をうけたい人がいたら
もっと近寄ってきてほしい


元気だった親たちの世代も
いよいよ、足腰から衰えはじめ
子たちの世代は
自分を生きはじめ

自分のタネも
あらためて
安心して
バラまいても
よいときなのかもしれない



発芽前の休眠は
自分というタネの質を
おさらいする時間

子どもの場合は
わかりやすくて

大きな成長の段階を
抜ける前に

おとなしくなったり
ややこしくなったり
こわがってとじたり
熱を出したり

キタな、と感じる
タメどきがあるもの


まだお父さんお母さんになりたての
あまり準備をしていなかった人たちが
そこで戸惑う姿には
手はそえず、ふところを開いて
気持ちを寄せていたい


そうしていれば
何ができるのか
何をしない方がいいのか
カラダのほうが
教えてくれる


それぞれの方法で
乗り越えて
それと共に
子たちが
目をみはる成長をとげる姿に
何よりも
よろこびを感じる


長い目でみるとき
つながりとひろがりを感じる


報酬は何より、

その美しい
生命のきらめきに
触れること



近寄りやすいひとには
なれそうもないけれど(笑)

ていねいさは保ったまま
根はしっかりはったまま

こういう花を好む人には
みつけてもらえるように

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