春です、春の大掃除



雪の下に埋もれていたゴミが舞い散る春・・・


こびりついた落ち葉を
はがすように竹ボウキを動かす。

お隣さんが
強力な竹ボウキを

  お母さん手伝いな~

と息子に貸してくれる。

一瞬だけ手伝う息子。

雪がとけたら
なぜか
すんなり乗れるようになっていた
竹馬に乗って
お隣さんとこまで行って
褒めてもらって
お隣さんの犬を撫でて、と
コロコロ転がって笑っているのを
背中で感じながら
竹ボウキを動かす。


すみっこでカタマリになった
落ち葉のこびりついたのをはがすと
アスファルトのすき間から
鮮やかな黄緑色の若葉が。

雪の下、落ち葉の下で
こっそり育っていた姿に
ハッとして
抜くのをためらう。

そしてそのままついつい
茂らせてしまう・・・

かもしれないけれど、
今はもう少し
そっとしておきたい感じ。


あの枝は落とさないと
夏には歩道に
実が落ちちゃう、とか

あっちのウドはまだ新芽が出てきてないかな、とか

雪の重みで折れた枝があるな、とか

確認しながら、
葉の生い茂る夏にも
想いをはせる。


勝手に土を削って
アスファルトで固めたかと思えば
勝手にヨソの土を盛って
ヨソから持ってきたものを植えて
より好みで切ったりはったりする

・・・なんてことの
エネルギーにも
チョット想いをはせる。


ご縁でたどり着いたこの家で
そんなこんなも含めて
生活させていただいていることに、
つくづく、想いをはせる。


春イチバンの掃除は、
そんな感じ。