雪景色讃歌



よく行く場所から
ほんの数分、
車を走らせて。

久しぶりに
横なぐりの雪が降るなか
みんなで遠くを眺めた。

わたしともう一人は
子持ちになってから道民。

もう一人は、Uターンの道民。


ひとつ、山向こうのスキー場や
近くのカワイイ小山の重なりに

手前はアップダウンのある雪原で

葉の落ちた木々がぽつぽつと
アクセントになった

モノトーンの世界。


そばには
ものすごく手をかけて設置した
氷の構造物があって。

近くで
ゴロゴロと荷物を引きずる
観光客の影をみつけて

こんなところに何が?と

ヤジウマ的に
のぞきに行ったのだけれども。



それは確かに
ステキ

ようだったけれど


ただの、
周りの景色の方が

どうしたって
目に映えて仕方がない。



観光客ばかりで
地元の人は来ないんだ、
来てくれてうれしい、と
スタッフの方と会話。



その構造物や仕掛けは

まわりの景色の

質量というか、密度というか、

いろいろでひとつ

みたいな感じに

もう、どうしようもなく
及ばない。



北海道に来てわかったこと

の話で
カラカラと
盛りあがったあとに

その景色を眺めた


この小さな日本の
いろいろの違いを
想ったら
たいていのことは・・・

じゃあ、世界は?

ますます、
たいていのことはね・・・

・・・と、いう、
話にもなって。


その
構造物と景色の対比が
話の流れと
ピッタリすぎた。


地元の人が全然来ないのは
当たり前だ。

そういうことって
たくさんある。


帰ってきて
フリーペーパーに、ふと

『世界の中で、どこにいるのか』
いつも意識して
事業に取り組んでいるんです、
との談話の記事を発見。

その企画に関わる人たちの声だ。


たいていのことは・・・