お年寄りの声をもっと引きだせたら



戦争をぬけて生き抜いてきた人の言葉は
ぜったいに何かが違う。
たたずまいも違う。


「子どもは紳士的にあつかいなさい。」
「この子が大人になる頃には、日本もきっと、良くなっているよ。」


上っ面じゃないそんな言葉がけが
全身にしみいる。
95歳の方との、わずかな時間の貴重な出会いにて・・・。



昔、ジャーナリストの佐野眞一さんの講義を受けたときに、
紹介してもらった本がある。

宮本常一の写真に読む失われた昭和

宮本常一の写真に読む失われた昭和





そして、この写真家、宮本さんの奥さんのような人に
今のうちに話をきいておくべきだ、
誰か、手をつけないか、と言われたことを、
何度もなんども、思いだすんだよね。
ほんとうに、そうだと思う。


相方の祖母が亡くなったときにも、
もっと話をしたいことがたくさんあったのに、
と残念だった。
とくに、子が生まれてからは、ますますそう思う。


日本人に生まれたこと、この土地の匂いを・・・
きっと、つないでいきたいものがある。
偶然のちいさな出会いも、大切なメッセージだ。