できた~、卒業だあ



今月からのぞきはじめた自主運営園でおぼえてきたうたや手あそび、
2年通いつめている親子教室でなじみのあそび、
そのほかの未就園児のつどいなんかで覚えてきたうたなんかを、
急につぎつぎとやりはじめた。
あふれるように。
雨でゆったりすごした1日の、夕ごはん後のこと。


お、これは・・・?
と思って一緒に楽しむうちに、
アレがやりたいと言いはじめた。


か~さん、親子教室卒業までの宿題に、と思っていたこと。
カラダあそびの技(?)なんだ。


むかいあって立ち、手をつないで、
か~さんのヒザからモモに足をかけてのぼって、
最後にはくるん、と後ろむきに一回転するというもの。


おおそうか、とやりはじめるが、
なかなかできない。
足のかけ方が、ちょっとしたコツで、
すべったりすべらなかったりするんだよね。
これまでは、隣で他の親子のやっているのをみることができたが、
そうでないときにどうつたえるか・・・


で、か~さんとボウズが逆になってやってみた。
もちろん、実際にのぼることはできないけど!


何度もやってできなくて、ちょっとくたびれていたボウズ。
コツがわかると、またヤル気がでてきた。
か~さんも、これは、今日はできるところまでやるときだ、とヤル気が。
そのヤル気はおさえて、最低限の言葉がけと手助けをして見守る。


数回で、あっけなく成功。
そのときの、照れ笑いみたいな、
カッコ良くしていたいけど、ニヤついちゃうみたいな、
微妙な表情といったら・・・。
それからは、もう、くりかえすこと!
寝る直前にも「2つだけやってねる」。



ほんのちいさなできごとだけれど、
子の導き方のエッセンスが濃縮されていた感じ。


その “ とき ” をまつ。
ヤル気をのがさず、全身でつきあう。
あくまでも子のペースにあわせて手をいれる。
成功体験、成長を一緒に喜ぶ。
その喜びの余韻を味わって、きざみつける。


というところか。
あとは、良い刺激を受ける場づくりを、様子をみて、かな。


調子にのって、でんぐり返しまでやりたがったが、
これは、ひとりで美しくまわるには、あともう一歩。


ああでも。
もう、卒業できるね。
ふたりとも、成長したね。
外は冷たい雨だったけれど、
じんわりあたたかい夜だった。