心のこめかたも、つうじている



「これ、もう捨てる?」


が~ん。
なんで?
そんな発言が?


・・・と思ったが。
それは、か~さんが、てきとうにチクチクした
ぬいぐるみというかなんというか、で。
まったく、できあがりや方法が想像できなかったころ、
なんの思考もなく、「こうやったらどうなる?」を試しながら、
とっても雑につくったものだったのだ。


へえ~、これでいいのか、オモシロイな~、なんて、
つくり方の実験台というだけだった。
それで、なんとなく形になったというものなのだ。


イノチが入ってなかったんだね。


「捨てるっていってゴメンね。
 やっぱり、あそぶ。」
か~さんの言動をみて、
寝る前に、そう言っていたけれど。


あやまるのは、か~さんなのだ。
すぐわかったよ・・・。
どのように心をこめて暮らすか。
子たちは、心まで感じて、吸いとっている。