メモ:出すことを見守る



異変に気づいたのは連休最後の日の朝だった。
なんだかグズグズとして、カラダをさわっても、
熱がこもっているような感じ。
この「感じ」は、説明がつかない。
こういうのを積み重ねるのが母のカン、というような「感じ」。


でも、連休最後だし、と~さんも仕事の心配から解放されたから、と
そのままちょっと出かけたんだ。
開放的な気分も味わえたけど、移動の最中などは、
やっぱり人混みにやられた。


その日の夕方から、まだセキ未満の、
喉のひっかかりがあるような「感じ」があって。
夜寝入ってから、少しセキをしていて。


次の朝には「ノドがいた~い」だった。
レンコンをしぼって、少しのショウガ汁と塩を入れて、
サッとわかしたレンコン湯を飲ませると、
ゴクゴクと一気飲み。


熱が出たり鼻水が出ると、
“ トロトロの ”(レンコンや葛のとろみ)お薬、
か~さんがなんだか一生懸命つくっている
おいしい特別な飲み物がもらえる、ということは、
もうすっかり覚えているみたい。
つくっている間は、うれしそうに待っている。


それが、次の日になったら、
ひとくち飲んで、「もういらない。」


声は枯れて、セキは、起きてすぐの少しだけ、
まだ喉は痛そうだけれど、
もうレンコンの出番じゃないらしい。


鼻水も、ちょびっと。
お水を、だいじそうに、ちょこちょこ飲んでいる。


食欲がない、という感じではないけれど、
あまり食べない。
濃い物は、ぜんぜん食べない。
リンゴがおいしそう。
これで、か~さんは方針が決まる。


夜になると熱があがって、
昼間は微熱、鼻水は少しだけ、
乾燥している感じで、
元気はいっぱい。


こうなると、ちょっと、
熱を出すのを助けるほうがいいかなあ。
・・・もし、何かするならばね。


熱の夜中は、突然起きてギャーッと泣いたり、
お手当したあとトイレに入ってスッキリしたら、
楽しかったキャンプのことを詳細に話しはじめたり。
明け方にはまたオシッコ前にギャ~ッっと泣いて…、
熱と一緒に、なにか胸のうちにあるものも出しているみたい。


か~さんは、それを、なるべくそのままに・・・
そういうことをつづけてきて、3歳半すぎてやっと、
心からそれを信じて見守れるようになってきた…かもネ。