セット野菜をやめた
輸送の負担がかかっていない、とれたての、
しかも自分達のために用意してもらった食材の
なんとありがたいことか!
宅配で野菜セットを頼む習慣とサヨナラする決心がついた。
届いたもので工夫して一週間のりきる、というクセがついて、
なかなかそこから抜け出せなかったんだ。
産後間もないころから食生活もずいぶん変わったし、
献立を想像してからまとめ買いする余裕もなかったし、
ちょこちょこ買うのも負担だったからだ。
食べたいものをつくる技も身についてきて
ボウズもだいぶひとり遊びしてくれるようにもなり、
余裕を持てるようになってきた今、
セットの中の、気分や体調と合わない野菜が
だんだんありがたく感じられなくなってしまっていた。
アテにしていた地場野菜屋さんが
しばらくお休みしていたことがネックだったのだけれど。
最近、注文制になった一番なじみのそのお店で、
ひさびさにまた、たっぷりオマケしてもらって
イロイロ仕入れてみたんだ。
涙が出そうなぐらい甘くやさしい小松菜の花つきのやつ(見た目は菜花)、
エグみのまったく感じられないやわらかいゴボウ、
2日たってもしおれない香りのよいワケギ……
注文制になって、ほんとうに、自分達のために
ほとんどがその日の朝に収穫されたものは、
なんともいえない味わいだった。
土の質がどうだとか、肥料に何を使っているかとか、
もうどうでもよくなる。
「○○にするとおいしいよ~、
こっちはちょっとスが入ってるかもしれないけど、
そのぶんコレつけといたから」
なんて、そんな会話をかわして顔を見れば信頼できる。
歩いて行けるあちこちに地場野菜屋さんがあって、
それぞれに特徴があるんだ。
それをめぐって、掘り出し物をみつけるのも楽しい。
自分で育てられるならそれが一番だけれど、
これだけ恵まれているのだから、
もう自分の感覚と舌を信頼して楽しんで買物しよう。
ボウズも、目利きや、運び屋さんとして
役立つようになったしね!