「ネタ」に惑わされずに自分ができることは



世界がもし100人の村だったら」の著者、
池田香代子さんの講演会へ。


「地球の食卓 写真展」の流れで
開催地のあーすぷらざでは
食をテーマにしたイベントが連続で行われている。
だから主題は食、『地産地消からはじめよう』ということだったのだが、
「100人村シリーズ」出版へのいきさつから
途上国の支援に関する話まで、多岐にわたる内容だった。


ちょっとしたエピソードがとても濃い内容のものばかり、
ユーモアのセンスもありそうで、
少人数でもっとゆっくりお話できたら
楽しく学べそうだなあ、という感じだった。
いまの自分にはとても端的にまとめられないけれど
パッと印象に残ったキーワード、そのどれもが、
メディアで流れる情報と現実とのズレということ。


池田さんいわく、の「若者」が、
テレビのニュースをみて言っていたそうだ。
「これって、ネタだよな。」と。
ネタの反対は、「ベタ」なんだと
その若者たちから聞いたとか。


「ネタ」と「ベタ」…。


自分の生活のまわりにある「ベタ」をもとに
入ってくるものをとらえるのならば
関連する「ネタ」に惑わされることはない。


では、あまりなじみのないことについてはどうか。
メディアの力は暴力的に入ってくるから、
ふ~んそうか、と、なんとなく
潜在意識に残ってしまったりする。


ゆるい洗脳ということ・・・
思い込みと想像力・・・


情報に関する仕事をしていたこともあって、
ずっと心にひっかかっていたテーマだった。


個人が「ネタ」に惑わされずにできることは
結局、自分の背景に根ざしたこと、
「ベタ」な現場を体感できているところまでだ。
それをただ、たんたんとやりつづけること。
気づいたことは、そのときから、
毎日の生活にまずはとりいれてみること。


どんな問題も、、、なにも、国際問題や
環境問題なんかでなくても、
「感じた」ことを出力していくって、
そういうことだよなあ。


「いつか」だとか、「まだ」だとか、
そうやってごまかしていると
自分の中に未処理の生ゴミのようなものが
どんどんたまってくすぶってきてしまう。
今の自分を通して、
すぐに出しては流せるといいんだよな、きっと。