ごめんなさい
寝起きが悪かった。久しぶり。
か~さん、か~さん、わ~~、と
地団駄ふんで台所へやってきた。
真っ赤な顔をして叫んでいる。
手が離せないか~ちゃんは
笑顔と語りかけでなだめようとするも、
そんなやさしいことじゃ
目がさめない様子。
そこで起きてきたと~ちゃんが
抱っこしようとしたんだ。
『としゃん、ばいばいっ』
勢いで、わ~っと手で押したら
しゃがんでいた寝起きのと~ちゃんが
うしろに飛ばされた。
そう、飛ばされた、というぐらいの勢いで
倒れちゃった。
し~んとする場内・・・いや、現場・・・
か~ちゃんは密かに、
その腕力に成長を感じ感心していたが
ボウズ、『やっちゃった・・・』というような
神妙な顔をしている。
やっと目が覚めたらしい。
ひと呼吸のしん、とした間をおいてボウズ、
『ぉめんなしゃい』とぺこり。
一同、感動の嵐。
いつ覚えたのかね、キミは!