断髪式



ああ、わたしの小さなかわいい・・・


子が、はやくも少年のかをり。


髪の毛ふっさふさで、伸びにのび、
この暑さでぺったりはりついて
うっとおしそうだった。
しかもクセ毛で、うねってた。


まだ首もいまひとつ不安定、
ちゃんとお座りもできないから
見送っていたけれど、ついに!
産毛にハサミを入れることを決意。


あまりのフサフサぶり、
もったいないので筆にするつもりで
対応してくれる床屋さんにも問い合わせたけれども・・・
抱っこお座りも長持ちしない赤子のこと。
あまりちゃんと髪型にならなくても
ネンネだしなんとかなるか、と
自宅でチャレンジすることにした。


長い髪ほど、短く切るのは難しい。
しかもクセあり、産毛でふにゃふにゃ、
やや無謀だったか?


途中オッパイも入れて、ばあばにおじさんに、
よってたかって断髪式。
女の子に間違われることの多かった赤ちゃん顔が、
たちまち男の子、お父さん似に変わってゆく。
予想どおり、ザンギリになっちまった。
ごめんよ・・・


でもまあ、最後にはなんとかおさまって、
風呂で流して、しみじみとみつめると・・・


ああ、わたしの小さなかわいい赤子、、、
が、
男の子になっていた。


頭の触りごこちも、産毛のやわらかさとはオサラバ。
予想しなかった、かなりのせつなさ。
添え乳しながら頭をなで、
出産からのことをしみじみ、ぐるぐる思い出す始末。
これから、そんなことばかりなんだよなあ。




いまを見逃さないように
よそ見しないように