四季のある国の住まい



“ 気密性の高い ” SRC造のマンション暮らし、ひと冬越して、春を迎えた。
南西以外の三方に窓がある部屋で、東北に面する窓がいちばん多い。
その向きだと、季節による太陽の軌道の変化がすご~~くよくわかることに気づいた。


朝日は必ずどこかの窓から差し込む方角。
そして反対側から、夕暮れ時の西日も差し込む。


陽が昇るのは東だけれど、冬のあいだはかなり南よりから出る。
南に移動しながら昇ってゆく角度もゆるやか。
よって、部屋の奥のほうにまで光が入る。


春になると日の出がはやくなり、
北に近い東北向きの窓からも陽が差し込むようになった。
窓から陽がみえる時間は増えたけれど、
昇ってゆく角度が少しづつ急になるから、
部屋の奥までは光が入らなくなった。


日中、部屋で過ごすとなると、
これってかなり、生活に影響を及ぼすことだ。
赤子と部屋で過ごす時間の多い今なんてとくに!


南北向きの部屋に住んでいるときには
そこまで、気がつかなかったなあ。


太陽に従って部屋中移動するのもなかなかおもしろいケド。


部屋にどういうふうに光が入るのが良いか、
長く住むならどの向きが良いか、
家具をどう置いたら快適か・・・


好みもあるし、生活の状況によって変わるなと思った。
子がいたら、乳児期・幼児期・少年~青年期と、
ぜったいに変わるよなあ! どんなのがいいか。


それもあわせて考えるとやっぱり・・・
モデルルームとかちらっとのぞいて、
簡単な図面とかみただけで家を買っちゃうのって
ちょっと考えられないゾ。


四季のある日本を堪能できる光と風のとりこみ口、
そしてライフステージに合わせて変化させられるような間取り、
そこは重要だなあ、すくなくとも自分にとって。


庶民としては、既製品では・・・
そんなの、満たせないよなあ。
引越し、多くなっちゃう!


『災害に備えて頑丈』とか、『騒音などに対する気密性』、
そのあたりと素材・環境・予算・構造による住み良さの関係って
ほんとに難しそう。
ある程度見極める目を持ちつつ、
建築家&大工のみなさまを応援しつつ・・・
良いお仕事に期待、かな。
風当たりの強いしんどい状況かもしれないけどネ。