都会の裏側



近代的な施設が建って、きらきらしている
ほんのちょっと、一本道を入った隣には
長屋のような古い家が並んでいたり。
誰も住んでいないようなあばら屋や
粗大ゴミだらけの空地が放置されていたり。


朝や夕方には
小綺麗な格好をしたビジネスマンが
ブランドの紙袋を持って早足で通り過ぎる駅前に、
真っ昼間には、
よれよれっとした服をきた腰のまがったお年寄りが、
再利用スーパー袋を持って、入れ歯を動かしながら
とぼとぼ歩いていたりする。


それが都会だよなあ、と。
普段は歩かない道をくねくね通りながら。