2005-09-25 都会の裏側 暮 近代的な施設が建って、きらきらしているほんのちょっと、一本道を入った隣には長屋のような古い家が並んでいたり。誰も住んでいないようなあばら屋や粗大ゴミだらけの空地が放置されていたり。朝や夕方には小綺麗な格好をしたビジネスマンがブランドの紙袋を持って早足で通り過ぎる駅前に、真っ昼間には、よれよれっとした服をきた腰のまがったお年寄りが、再利用スーパー袋を持って、入れ歯を動かしながらとぼとぼ歩いていたりする。それが都会だよなあ、と。普段は歩かない道をくねくね通りながら。