強がり、なんていうものじゃなくて、

きれいなものは嫌い。
きれいな心はみたくない。
わたしは、嘘をつく。
本当のことなんか
ひとつも言いたくない。


だって。
約束を守ってくれなかったじゃない。
ずっと守ってくれなかった。
あなた、
いなくなったじゃない。
簡単に、
行ってしまった。


どうせ
あんただって
本当は
きれいなフリしてる
だけだろう。


約束なんか
守らないはずだ。


泣いてみせたら
誰だってすぐ
引っかかる。

簡単なんだよ。


そのぐらい簡単に
こないだ言ったこと
忘れるんだろう?



・・・

そんな大きな目で、
そんな気の目で、
こっちをじっとみて、
何をみているんだろう。


何を考えているんだろう。


そしてあなたはいつも、
やわらかいハンカチを
手から離さずにいる。
顔にあてている。


本当は
あの子みたいに
するっと
膝に乗れたら
よかったのに。