細胞に顔がついてきた
『お母さんの細胞は今どんな感じ?』
はあ? フッ。
これは面白いので、かえしますヨ。
一瞬で、ヤル気満々に
にぎりこぶしを軽くふりあげている
細胞くんたちの顔が浮かんだ。
昨日、やっとのことで
ひと山こえたのだ。
自分だけではどうにもならない、
もう、長いなが~~い山道をネ。
それを伝えると
『おれはね~~
だんだん大人になってきて
ひとつひとつの細胞に
おれの顔がついてきた!』
やっぱり、これは
面白かった★
起きぬけに
アホみたいな調子で言うことは
だいたい面白いのだ。
『ゴハンを食べると、
食堂(食道)でね、ゴハンは
おれの顔のついた細胞のラーメンを食べて
イナカ(胃中)に落ちるんだ。
イナカには田んぼとかあるんだよ。』
あっ、お父さんだ。
よし。
『お父さんの今日の細胞はどんな感じ?』
『ん? 細胞???』
『ガラガラガラガラガラガラ・・・ペッ』
『ん~~、あんまり。あまり、って感じ。』
お父さん、もう? いよいよ?
世代交代ですかネ!?