すでに抱けなくなっていた
卒乳後、半年、3歳すぎ、
雨の日も、自分で傘をさして歩くボウズ。
久しぶりに腕の中で寝てしまった彼は、
すでに、支えられないぐらい大きくなっていた。
寝顔の変わりようにも驚いた。
うかうか、今をぼんやりすごしては…!
自分ひとりで出来ることも多くなり、
自我の芽生えのときを迎えているんだよね。
かあさんとは、まったく、別の人間として、
これから歩んで行くのね。
自分の道を、か~さんよりは早く、
みつけられますように。
いやいや、そう思うことすら、
余計なことか・・・。
「おふとんで寝る。」
彼は、静かにそう言って、
か~さんに手をふったよ。