どろんこ園で火をみて
粘性のちょうど良い感じの泥で団子をこねていたら
気持ちよくなって、にぎって転がしたまま、ほうけていた。
かたわらでボウズは、鍋に水を入れてはじゃ~っとやっている。
そうしたら保育者の人が寄って来た。
どろんこ系幼稚園でのこと。
泥が気持ち良いと思えるのはいいわね、って。
ちゃんと「着替えを持って来て」という
アナウンスもあったというのに、
ちょこっと泥がついただけですぐに洗わせ、
園舎の中に引っ込んでしまった親もいたそうだ。
そんな人が、なんでわざわざ、
どろんこ園に遊びにくるんだ!?
と思ったけれど。
「都会にこそこんな園が必要」という
園長の言葉もうなずける。
そう、そういう人こそ、そんな幼稚園がいいのかも。
ひさびさに薪&かまど炊きのゴハンも食べた。
炊いている最中、ボウズが少し休憩モードだったから
座って、ず~っと炎をながめていた。
火をみると落ちつくんだよね。
水の流れや、空をみるのとはまた違った、
「落ちて、着く」という感じというか。
原点に戻れるような、肝がすわるような・・・、
ふわふわとしたところや余計な雑念が浄化されるのかな。
そんな、「裸火」も、まったく見たことがない子が
増えているそうだ。
土・火・水との触れ合いがなかったら…!?
自分は、やろうと思えば母子だけでも
どろどろ遊びやっちゃうし、
というか、好きなぐらいだし、
言われなくても野山に散歩に出かけるし、
もう少しボウズが育てばきっと山歩きもするだろうし、
台所仕事だって、いきなり包丁を持たせて手伝わせたりするし。
とくべつ、どろんこ系幼稚園とかには
行かなくてもいいのかも知れない、と思った。
そういうのは、自分達でなかなかできずに、
でもやりたい気がしてとまどっている人たちに
枠をとっておいてあげたほうが・・・!? なんて。
まあでもね、やっぱり、仲間は欲しいもんね。
どろんこ仲間、欲しい! うん。
それは切実にそう思うんだよなあ。
幼稚園生活・・・幼稚園えらび・・・
こんなに、あなどれないものだとは。
新しい園に行けば行くほど、
いろいろな思いが湧き出てきちゃうよ。