せつない病院体験



あの気丈な人が・・・


 今までが平穏すぎた、ということじゃないですか


モルヒネの量が増えて急に朦朧としてきた患者を心配する家族に
主治医のコトバは、それだった。


食事もノドを通らず、
下の始末も人出を借りねばならない。
そんなのゴメンだ、と言っていた
大正生まれの働き者ばあさまに対して!


病院で産まれ、病院で死にゆくということを
子の誕生の体験とあわせて
ますます、身近に考えるきっかけになっている。


栄養をとる、ということだけでない食事のこと、
仕事になるとどうしても効率に傾いたり
慣れで、流れ作業になってしまったりすること、
家族ということ、
ヒトの孤独と、まわりとのつながりのこと・・・


それにしても、病院の給食ってスゴイ。
メニュー表はひとつ、
患者さんは・・・そりゃあもうイロイロ、
病棟掲示板に貼ってあったフシギ。