ハクサイの実力



このカゼ中、熱っぽいアタマで横になりながら
いろんな事を思ったり、想ったり、
ビジョンが浮かんできたり
ひさびさに夢をたくさんみた。


肉、脂っぽい魚、油っぽいナッツ類には吐き気、
そしてナゼかお茶が飲めなかった。
下して高熱のあと、
最初は塩がなめたくなって、塩粥をつくって食べた。
ちょっと寒気がしたとき、
本葛を粉々にして、ショウガもすって湯でといて飲んだ。
キビ糖入れて。
ほんのり甘みのついた葛のトロミはしみ入り、あたたまる。
ある種の甘みも欲しくなって、
少し回復してからの金時豆煮とかぼちゃのこっくり煮、
これは元気がでた。
カラダが冷えるというフルーツだけど、
リンゴ、食べたくなった。
子どものころから、熱だすとリンゴだったもんね。
カラダと食について
ますます、興味深く感じた。
そして『家庭料理』の役割をおもった。


もうほとんど大丈夫、というころ、
やっと鶏肉が食べたくなった。
骨付きを買ってきて水炊きに。


新鮮なハクサイは
芯にさわやかな水分を含みながら、
表面に鶏とコブだしの旨味をまとって
涙が出るほどうまかった。
じ~~ん、ときた。
この組み合わせ、しばらくやってなかった。
ハクサイの良さはコレだ! と気づいた。
旨味のコーティング具合と
ハクサイ自体の甘み、食感、
水分の含み具合、絶妙なんだもの。
ハクサイの投入タイミングは大切で
煮すぎると感じられないかもしれない。


ひさびさにおとなしくして
うれしいことにたくさん気づいた。