宣言どおり


「明日は、玄関でバイバイする。
 おかあさんいなくてもいいの。
 先生いるから。
 ひとりで行く。」


バスも1人で乗る、
どうやっていくんだっけな、
ってなことまでも、言ってたっけ。
キラキラと生意気な、みたことない強気な表情でさあ!
か~さんは何も言ってないのに、晩ゴハンの最中に、
自分から急に、宣言したのだった。


そして彼は、そのとおり、
園につくと、さっさとカバンをおろし、
靴をぬいで、か~さんを振り返りもせず、
手を洗いに行った。
先生とおはようの挨拶をして、
か~さんには「バイバイッ!」のひとこと。


ちょっとハプニングがあって、
行くまでに時間がかかり、遅刻で、
疲れもみえていたのに!
それは、か~さんが用事に気をとられて、
油断したせいでもあったのに。


おいていかれちゃう~~(笑)。


とはいえ。
思いがけず急に手が離れてさみしい、
ということもない。
母子ともに、タイミングも状況も、
「今がそのとき」だね、やっぱり。
いましばらくは、この感じを味わいつつ、
流れのまま、大切にすごすとしよう、ね。